THE HENSHIN.JP

私、美容院が苦手なんです。

なんか無駄に話しかけられたり、商品勧められたり・・

だから、髪の毛なんか伸びなきゃいいのにって本気で思ってます。

それでもやっぱり伸びてくるから、しょうがないけど美容院には行きます。

年2回だけ。

「今日はどんな感じにしましょう!?」

「適当に整えて軽くしてください・・・・」

「伸ばしてるんですか?」

「・・・・いえ、特には」

でたでた、このやり取り。

さっさと切ってくれればいいんだよ。

「短いの似合いそうですね」

「いや・・そうですか?」

今日の美容師は勧めてくる系か・・・・・

「いいんです、髪の毛なんてどーでも、軽くなってれば」

私の十八番のセリフ

これで大体の美容師は引いていくはず。

「・・・やっぱり、髪の毛がかわいそうですよ。いい髪質してるのに、自分の体の一部だから、大事にしてあげないと。 ここは髪の毛を好きになって、ヘアスタイルを楽しむ場所です。もし本当にどーでもいいと思ってるなら、僕に任せてください。」

なんだこの美容師・・・・
店選び、完全に間違った。

「じゃあおまかせします・・・」

好きにしてくれ〜

誰も私なんか見てないし。

「わかりました。 ちょっと短くしちゃいますね。 楽しみですね!」

全然楽しみじゃない・・・・

うわ〜 まじでめっちゃ切ってるじゃん

大丈夫か??

「今、こいつ大丈夫か?って思いましたよね? 安心してください。多分大丈夫です!」

多分ってなんだよ・・・

どんどん短くなっていく私の髪の毛。

「できました! いい感じです」

「すごい! 短い!!」

いけね、何笑ってんだ私・・・

「どうですか?」

「はい、大丈夫です」

早く帰らしてくれ〜

唯一の楽しみといえば、美容院から帰ってのビール

いつものコンビニでいつものおつまみ・・・・

「あれ? 髪切ったんですね。 似合ってますよ」

いつもいるバイトの男になんか言われた・・

「短いの可愛いですね。」

可愛い? そう言ったのか?

「はは・・ありがとう」

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい

まじか〜〜!

コンビニで初めて喋った・・・・

しかもあいつ大学生くらいだよな〜

まいったわ・・・・

「おはようございま〜す・・・」

「あれ!? 髪切ったんですね! めっちゃ似合ってます!」

またかよ〜〜

「あ・・そう??」

「すごい可愛いです! 私もやってみたいんだけど、似合うか心配で」

いや、あんた若いんだから大丈夫だろ

「じゃあいい美容院紹介してあげようか? こないだ行った・・・」

ん? 私、何盛り上がってんだろ・・・・

髪の毛くらいで何をはしゃいでるんだろ・・・

「私もそこの美容院行ってみたいな〜」

こんな会話今までしたことなかったな・・・・

もっとうっとおしいと思ってたけど・・・

ちょっと楽しいかも・・・・・・

髪の毛を褒められるって、こんなに気持ちいいことなんだ・・・

あの美容師・・やるじゃん。

「じゃあ紹介してあげるよ! すごく素敵な美容師さんだよ。 きっと可愛くしてもらえるから」

「多分大丈夫」

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